山崎製パンが227品目の平均7%、フジパンは約220品目について3.8%~12.0%の値上げを発表し、家計は悲鳴をあげています。
そして日銀の植田総裁が、2%物価目標達成のために金融緩和の維持を発表しました。
ですが、この発表によって円安は進み、ドル円は136円台、ユーロ円は14年半ぶりに150円台となっています。
円安が進むと小麦をはじめとする輸入品のさらなる値上がりにつながります。
まだまだ食料品の値上げは続きそうです。
さて、銀行の預金金利も上げてくれないのに、「2%物価目標達成」に固執する日銀ですが、もし、毎年2%ずつ物価が上がっていくと、老後の家計はどうなるか考えたことがありますか?
20年後には約1.5倍、
35年後には約2倍にまで家計支出は増えることになります。
みなさんは20年後、35年後には何歳になっているでしょうか?
老後に入っている人も多いでしょう。
夫婦二人で20万円で生活できたとしても、
20年後には30万円、35年後には40万円まで支出が増えることになります。
「インフレは何年も続かないよ。」と思う人もいるでしょう。
もっとも怖いのは、急激なインフレです。
日本は第二次世界大戦で大量の国債を発行したため、円の価値は大幅に下落し、急激なインフレ&財産税で国の借金はGDPの2倍まで積みあがった国債をリセットしました。
現在の債務残高はGDPの2.6倍(世界1位)と、戦後の状況よりも悪くなっています。
戦争は起きなくても、戦後のような状況にならないとはいえないほど、悪い状況となっています。
戦後の日本は「産めよ、増やせよ。」で見事に復活しましたが、高齢者比率が高くなってしまっている今の日本ではどうでしょうか?
インフレに強い家計&資産運用を考えてみてください。