<手取り月17万円・49歳で寮生活の非正規
…「老後破産」が垣間見えた“団塊ジュニア世代”の怨念 「時代を恨みます」>
次は最近私が読んだある小説の一部分ですが、何年前の小説だと思いますか?
*
「あなた、三十年たつと日本の人口は一億二千万になるんですってよ。そのとき人口の四分の一は65歳以上ですって」
「僕はそんなに長生きするつもりはないよ」
「子供のことですよ、あなた。義道が三十歳になると、年寄はふえる一方で、子供はどんどん生れなくなって、日本の人口は急速に減っていくんですって、だから義道たちの世代が、日本の将来をずっと長い間、背負っていかなくちゃならないのよ。」
「また女性週刊誌の読みすぎだな」
「あら、こんな大変なこと週刊誌なんかに出ていませんよ。厚生省が統計を出して発表したんです。新聞に詳しく出ていたわ。(略)義道が生きていく時代は多分親の財産なんて残っていたってそう役に立たないでしょうからね。義道に何か技術なり、将来のよりどころになるようなものを身に付けておかせたいと思うのよ。」
*
これは、昭和42年(1967年)に発表された有吉佐和子氏の「不信のとき」という小説です。
もう56年も前の小説ですね。
この中で、すでに少子高齢社会について述べられていますね。
半世紀以上解決できない問題が1、2年で解決できるわけがありません。
バブル崩壊で急増した「非正規雇用」がさらにこの問題に拍車をかけました。
↓
手取り月17万円・49歳で寮生活の非正規
…「老後破産」が垣間見えた“団塊ジュニア世代”の怨念「時代を恨みます」
↓
https://gentosha-go.com/articles/-/51216
#団塊ジュニア #少子化対策 #非正規雇用